捨てるブログ

写真を撮ってどんどん不要物を捨てていきます。

群雄社出版

残したい、でも未練があると捨てられないという人は多いはず。ですが、写真に記録を取れば思い出は消えないので3秒で捨てられます。そんな写真整理法を実践するブログです。「写真整理法」 は一応僕の考案です。2004年からあります(はてなブログにある同名ブログは別の人です)。何かありましたら、ご連絡はフォームよりお願いします。

アリスくらぶ(漫画雑誌・群雄社出版)

SDC11387
文章は下品だけどエロはありませんよ。
80年代漫画の世界の中でいわゆるロ◯漫画ブームというのがあったが、その流れはコミックマーケット、少年まんがブーム(ジャンプ数百万部の時代)急増した同人誌の流れなどをベースにあくまでいままでのアダルト劇画のパロディとしての小さい等身のキャラクターを利用したマンガのブームが起こる。一見それは当時規制されていなかった「それ」を表現するためではなく、文脈としての美少女キャラクターブームであったといってもよくて漫画の中の女の子キャラクターを愛でるということが理由であり、飽きた人たちは急速に解散していったことでもそれが一過性であったことがよくわかる。その舞台を利用して大塚英志が「漫画ブリッコ」という雑誌を展開し、ロ◯漫画のふりをしながら女の子漫画という女流作家ブームを内包してひとつの世界を作っていた。そのスタッフである緒方氏が途中で分派して作った女の子マンガ雑誌「アリスくらぶ」(84年ころ)。一見ロ◯漫画のように見えるが、それらの作家は使いつつも、エロはない一般コミック雑誌。桜沢エリカや岡崎京子もあとにお洒落な漫画として女の子に支持され、予算のある雑誌で書くようになっていくが、元はそちらの世界の人で、あくまで舞台として建前のロ◯であり、そこから多くの作家が育っていったのだが、この号の表紙なんかはいまでもまだ一般コミック世界では活躍をしている藤原カムイが書いている。
SDC11388
目次はまだ元気だったころの岡崎京子が適当に書いているが、適当感が同人誌的な商業誌。
対面の漫画は当時有名ではあったMEIMUが書いている

一応エロはなく一般紙という建前がたっているので、声優の富永みーなが取材に応じたりもしている。
SDC11390
表3には当時漫画ブリッコで「おたく」を最初に言ったと主張している中森明夫一派の「東京おとなクラブ」というアイドルミニコミの松本伊代キャプチャコラムとそれの戸川純増刊、PRESSのパブが。PRESSは戸川愛にあふれていて面白い本だった。
BlogPaint

自社広告は酷いのでモザイクをかけておくが、80年代らしい需要がまったく関係ない特集。なんのためにやっているのだろうか。他、ヘイバディ(実写系ロ◯写真雑誌)、ぱふ(まんが情報誌)、マンガハウス(さくまあきらがやっていて漫画専門店のみで販売されていた漫画家養成同人風商業誌)などの広告が出ている。たぶん雑誌業界がもっと中央にあった頃によく相互広告として使われた手段、いわゆる交換広告といわれるバータータダ広告ではないかと思われるが、一般漫画情報誌のぱふが参加するという時点で、当時の漫画業界のある程度のメインストリームであったことと、横のつながりを考えさせられる。
SDC11395
コメント欄。群雄社はVIPというAV会社の系列出版社で、既に群雄社無いから載せちゃうけど、80年代文章テイストが随所に見られる。ちなみに形の上では途中からアリスくらぶ社という法人の発行になってるけど実態はあったのかどうかすら不明(特に単行本展開されるでもなく急に終了してしまうため)。この雑誌は半年強しかなかったので。でも確か後に、休刊あたりの頃に、藤原カムイで赤青の3Dコミックをやったのはスゴかった。あんまり評価されてないけど。

これもなかなかマイナー雑誌過ぎて捨てられなかったのだが写真を撮って捨てた。

アリスくらぶ(群雄社版)


 80年代的なエロ漫画雑誌、「漫画ブリッコ」誌が、今では評論家かつ原作者の大塚英志氏によって編集されて当時「女の子まんが」という非常に適当な潮流をロリコンブームのスミで生んでいたときに、同誌のアシスタント編集を勤めていた緒形(小形?)源次郎氏が群雄社に転職し、創刊した漫画雑誌。同名の他社本(白夜書房のロリータ本などいくつか)があるが、それは時期違いである(ちなみに白夜のアリスクラブが創刊したときは群雄社はもうなかったので、親会社のVIPに白夜の中沢氏が電話して名称使用許諾を得たそうだ)。
 オガタ氏といえば、最近でも週刊アスキー(アスキー刊・毎週火曜発売)の青木光恵の連載(「ぱそこんのみつえちゃん」等が有名)エッセイ漫画に出て来るオガタっていう人がその人なのだが、当時のこの本アリスくらぶといいながらも漫画はほとんど非アダルトでヌードすらない。連載マンガ陣を見ても、桜沢エリカとか藤原カムイとかがメインで、いわゆる実験漫画雑誌だったといっていいと思う。一部ページのグラビア印刷が卑猥なムードをかもしていたが、実写ロリ写真は僅か3pで、まあ体裁として入っているという感じだろう。当時ジャンプでカットをよく書いていながらまったくブレイクしていなかった(記憶違いだったらごめんなさい)すらそうじ氏が起用されていたり、ぷがじゃでもおなじみの村上知彦氏など、コラム陣が結構よくわからない面子だったりなどしてまぁ良く分からないうちわ的なムードだった。藤原カムイの漫画を赤青2色で印刷し、手作業でずらしていると思われる3D漫画が載ってたりしてちょっとそーいう実験は面白かった。商売としてロリータ層にはそっぽを向かれていた同誌は、多分6号くらで案の定休刊しているので、古本屋で見たら買ってみるといいかも。

ロリータ漫画誌の体裁をとりながらもかなり実験的なことやデザインに凝るなどや、なんかよくわからない女子高生編集者を使うなど随所に工夫が見られ、さくまあきら的(OUT的)投稿テイストなどもあったり、よくわからないいしかわじゅんと赤田氏(セガのほうの人?)の記事があったりまあカオスです。リリカル・パラノイアマガジンという副題からして、まあそんなんでいいかという感じなんでしょうね。編集的には若干影響を受けたかなぁという感じです。
▽捨てるブログランキング▽
気になるジャンルの他のブログも見てみよう。
 
人気ブログランキングへにほんブログ村 その他生活ブログ 汚部屋・汚部屋脱出へ
にほんブログ村 その他生活ブログ 断捨離へ
にほんブログ村 その他生活ブログ 片付け・収納へ

こんなものを捨てたよ50選
執筆月別
カテゴリ別
記事検索
Profile
 
heya
 
片付けられない人(スタート時30代)がものを片付けるブログです。
by damex (xpsp3)
※エキサイトブログより2011年9月5日移転
ブログ開始2004年12月19日

 
著作権関係・2次使用(放送・転用等。無断使用厳禁)のお問い合わせはこちらから。

 
 
ダメ人間情報& お役立ち情報
QRコード
QRコード



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

SEO
  • SEOブログパーツ
ランキング(PCのみ集計)